2009年03月20日

剣道と日本刀のルーツ

韓国では、以下のような記事がしばしば考古学的な検証もされず、ニュースとして掲載されます。

ソウル=聨合ニュース・・・「日本は自国が剣道の宗主国だと考えているが、朝鮮時代の刀を作る技術者らもたくさ ん日本に連れて行かれて、日本に影響を与えた」と日本が必ずしも先ではないと主張した。

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果たして本当にそうなのだろうか?結論から先にいえば、剣術のみならず日本刀は朝鮮半島や中国大陸とは別のルーツを持つ物だと言うのが考古学的見解です。

まず日本刀についてですが・・・
大和朝廷は、縄文人でもある東国の猛者・蝦夷を制圧するために随分と苦労しています。その蝦夷が手にしていた刀が「蕨手刀(わらびてとうです。

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日本刀の特徴は・・・切れ味を増すための反りにありますが、この反りの原型となった刀が「蕨手刀」なのです。 中国や朝鮮半島の刀とは違う流れでもたらされた物ですね。東日本を中心に各地で出土し、軟鋼と硬鋼の二重構造を持つ蕨手刀こそが日本刀のルーツなのです。

【日本人 教養 講座 日本刀 】・・・より抜粋
http://www.mokuzai-tonya.jp/05bunen/zuisou/2005/08nihontou20.html

【実際には中国〜朝鮮(百済)〜日本と伝わった青銅器や鉄のルートとは別に,人類史上初めて鉄の精錬技術を見つけ,エジプトやペルシャを破り,一大強国となったヒッタイ(トルコのアナトリア地方〜BC1300頃最盛期・首都ハッテイ)よりパミール・天山北路からゴビ砂漠・モンゴル高原を抜け渤海へ入り,沿海州より日本海を渡って,千島列島・北海道・東北地方と伝わった鉄の刀が有ります。これこそ原始「日本刀」,即ち日本刀の祖形であり,その名を「蕨手刀」と云います】


日本刀とは何かと端的に言えば・・・次の二点に尽きます。
@・・・柔らかい鋼を堅い鋼で包むという製法であること。
A・・・切れ味を増すための反りが付いていること。

考古学では、以下のようにその特徴を比較し、平安期にほぼ確立する日本刀の原型が蕨手刀だとしています。

@・・・柔らかい鋼を堅い鋼で包むという製法であること。
蕨手刀(考古学的考察)・・・「この刀剣は硬い鋼を軟らかい鋼で挟(はさ)み、作刀された」 中国大陸系の直刀にはない二重構造である。 後に鉄心が軟鋼となるのは、その後の作刀試行錯誤によるものだと思われる。

A・・・切れ味を増すための反りが付いていること。
蕨手刀(考古学的考察)・・・「柄と刀身にわずかな反りがみられる長谷堂遺跡の蕨手刀は、弯刀への移行期に位置づけることができます」


余談ですが・・・馬上で操作するために反りをつけたというのは、武術を知らない文献史家の後付けの屁理屈です(直刀でもスムーズに馬上で抜けます)。
昔、歴史学者(文献学者)に、刀は暗闇では納刀できないと言った人が居たらしいですが・・・その類ですね。


以下・・・参考文献と考古学史料

【刀剣美術保存協会】より抜粋
http://www.touken.or.jp/seisaku/koutei.html
「切れるためと曲がらないためには鋼は硬くなければならないし、逆に、折れないためには鋼は軟らかくなくてはなりません。この矛盾を解決したのが、炭素量が少なくて軟らかい心鉄を炭素量が高くて硬い皮鉄でくるむという方法です。これは日本刀製作の大きな特徴となっています」

【蕨手刀 日本刀誕生の背景はらむ 】
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000480902040001


次に日本剣術についてですが・・・

日本剣術の大きな特徴は・・・刀を両手で持つという事にあります。(そのことにより、人体の弱点が集まる中心線を防御すると同時に、力強い撃ち込みで相手を一刀両断にできるのです)

これに対して・・・中国の剣術は、片手で握るのが特徴で、時にはローマ人のように反対の手で盾を持ちいて敵の攻撃を防ぎます。朝鮮人の剣法も中国の流れからきた片手剣ですね。

日本の剣術の優れている点は・・・身体の中心に刀を据えることにより盾を持たなくても日本刀だけで防ぐことが可能な点にあります。これにより攻防一体の攻撃が同時に行えるのです。 


の時代には中国人でさえ日本の剣法を取り入れ「猫刀」と言う名前をつけて学んでいましたし、日本刀を相当数輸入しています。現在、韓国刀として伝えられている刀は、この当時に輸入された日本刀なのです。

剣道の防具や竹刀が作られたのは、江戸時代の日本であることは言うまでもありません。(厳密に言えば、戦国時代から)


韓国人が、それほど日本発祥の剣道が羨ましいのであれば、「新羅の花郎が修練した剣法として知られる本国剣法」とやらの、「実体のない文献に書かれているだけの剣法」の創作流儀で中国より伝わった武具を改良し、それを新しく広めればいいだけです。・・・何も日本人のように袴をはく必要もないでしょう。

韓国人が・・・それをしないのは、実際には本国剣法と言うものはなく、剣で闘うといってもただ闇雲に片手の力だけで蛮人のように振り回すだけで、日本剣法のような洗練された技法を持たないからでしょう。
以下・・・ソウル=聨合ニュースの全文

ソウル=聨合ニュース)「剣道は日本で始まったスポーツではありますが、日本だけのスポーツではあ
りません。剣道には私たちの武技の伝統も加えられていますから、伝統を知ってもうちょっと修練しな
さい、という意味で剣道王に朝鮮刀を与えるのです。」

チョン・グァンフィ(60)大韓剣道会専務は一般人が剣道に対して持っている誤解が悔しいと言った。42
年間、剣道を修練して来たしソウル麻浦区で18年間、剣道道場館長として働いて来たチョン専務は
「剣道=日本」とすぐに連結する考えは「正しいが同時に間違っている」とし、惜しさが滲んだ声で話始
めた。「鉄砲が出てくる前、携帯可能な一番強い武器だった刀で戦うために剣道が出発しました。です
から、剣道の伝統は韓国と中国、日本で特に違わないです。ただ日本人が近代に入って剣道の防具
と試合規定を作り、スポーツとするのに貢献しただけです」

防具を開発したり、安全のために刀ではなく竹刀で競うスポーツの一形態にする上で日本が他の国
より少し早かっただけという説明だ。たとえ竹刀で競うスポーツでも「刀の伝統」に忠実にするために
大韓剣道会とSBS主催で開かれるSBS盃全国剣道王大会の一般・大学・女性の部の優勝者には真
剣が副賞で与えられる。朝鮮時代の剣に倣ったこの真剣は、刃渡り70センチ、取っ手まで合わせれ
ば全長100センチを少し越える。重さは1千100〜1千200グラム程度。

本国剣法と朝鮮勢法を修練する時に使うこの刀は価格が40万〜50万ウォンだ。剣道で段位を取ろう
とすれば竹刀を利用した対連のみならず新羅の花郎(ファラン)が修練した剣法として知られる本国剣
法試験に必ず通らなければならず、この時真剣が必要だ。

チョン専務は「知らない人は我が国にどういう剣法があったのか、と問うかも知れないが、中国が明の
時の茅元儀が編纂した武備志という兵法書に、我が国の朝鮮勢法が堂々と紹介されているし、正祖
の時、武技書である武芸図譜通志にも新羅花郎の本国剣法が入っている」と我が国の武技伝統を強
調した
彼は「このために世界で剣道をする国のうち唯一我が国だけが昇段審査の時、実技対連と筆
記試験などに加えて本国剣法過程が追加で入っている」と説明した。

剣道で使う防具と竹刀もチョン前専務は日本が体系化したが、日本だけのものではないと主張した。
「防具はよろいから取ったが、刀と弓から身体を保護するという機能性を考慮すれば、日本のよろい
が中国や我が国のよろいと細かい部分では違うかも知れないが、大枠ではあまり違いません」戦争で
使われた刀も朝鮮と日本で特に違わなかったと言う。「刃の長さが壬辰の乱の前には我が国が60p
で日本刀(70p)に比べてちょっと短かったが、倭乱後には実用性を考慮して私たちのものも平均70
pに改変されて似たりよったりだった」と言った。

チョン専務は「日本は自国が剣道の宗主国だと考えているが、朝鮮時代の刀を作る技術者らもたくさ
ん日本に連れて行かれて、日本に影響を与えた」と日本が必ずしも先ではないと主張した
彼はこの
ような理由で刀を利用した武技が変形された呼称である剣道を日本スポーツと一方的に言うことは問
題と言いながら日本でなかったとしても、剣道が我が国や中国で必ず作られたはずだと確信している。

しかし我が国の剣道人口と水準の面で相変らず日本に立ち後れている。3年ごとに開かれる世界剣
道選手権大会でもこれまで日本が優勝を独占し、韓国は1度しか優勝していない。チョン専務は「最
近の国際大会の結果だけ見たら我が国と日本の競技力はもうほとんど同じだが、剣道人口などを比
べるとまだまだ行く道は遠い」と言った。我が国の剣道国家代表選手は来る8月、ブラジル・サンパウ
ロで開かれる第14回世界剣道選手権大会で日本を破って世界の頂点に上がるために今月から刀を
磨き始めた。

ソース:毎日経済(韓国語) 剣道王に'朝鮮刀'与えるわけは?
posted by かたばみ at 19:55| Comment(6) | TrackBack(0) | 偉大なる先人達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あなたの日本刀認識(造り込み他)は基本的に間違っています。日本美術刀剣保存協会及び関係者の資料を基にしていることが基本的誤りです。あなたの説明は戦後美術刀(新々刀)に基づくもので古刀からの日本刀の説明ではありません。

以下のサイトが参考になります。
http://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/gunto_111.htm

http://www.k3.dion.ne.jp/~j-gunto/gunto_019.htm
Posted by sayo at 2010年08月23日 08:53
 安来の弥生大刀は砂鉄できているらしい。そうすると、国内発祥の可能性が高くなる。
Posted by 考古学ファン at 2011年03月14日 12:44
 それは古事記の根の国に相当するところですな。スサノオが古代王として君臨した出雲東部の四隅突出墳丘墓が最も集中してできた地域だったと思う。
Posted by 島根便 at 2011年03月28日 08:22
 島根県は来年、古事記1300年祭をやるそうですね。楽しみにしています。古事記の原文を勉強中。
Posted by 根の国男 at 2011年04月18日 20:38
日本製鉄史は、山陽、特に山陰地方が強調され、刀剣史も五ヶ伝に偏重している。
古事記・日本書紀が大和政権の正統性を記述する作為された史書である事も、現在の偏った製鉄史・刀剣史の原因と思われる。
Posted by えみし at 2012年07月16日 04:46
韓国野郎は本当にでたらめだなw
Posted by at 2015年11月14日 04:40
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